【お役立ち情報メニュー】永久脱毛で無駄毛の心配はもう無いブログ:21年12月31日
「お母さんみたいになりたくない」
わたしは小さい頃から、漠然とそう思っていた。
無口で、格好なんて全然気にしなくて、不器用な母親。
母親のことを、なんとなく苦手に感じていた。
家で自営業を営むパパのかわりに、
外へ働きに出ていたからかもしれない。
同じ家の中にいるのに、あまりにも関わりが少なくて、
まるで他人のようだった。
大学入学とともに、わたしは家を出た。
実家に帰省することはほとんど無くなり、
たまに帰っても24時間中寝てるか、テレビを見るかだった。
帰りの遅い母親と会話をする機会も、必然的に減っていった。
「疲れたなぁ」「最近頭が痛いの」
たまに顔を合わせると、愚痴や弱音を呟く母親。
「薬でも飲んどけば」と、
ついつい素っ気無く返事をしてしまうわたし。
こんな調子だから、
わたし達の関係は深まることは無く、
平行線のように、交わることもない。
そんなわたしも就職活動を迎えて、
色々と将来のことを考えるようになった。
会社を選ぶ際に、
わたしは無意識に
「出産後も働ける環境か」
ということを気にしていた。
あぁ、わたしはやっぱり母親の子供なんだ…
ずっと母親の背中を見てきたわたしには、
そういう働き方以外思い浮かばなかったのだ。
実際に自分が育児と仕事の両立を考えると、
その負担の大きさが身にしみた。
母親は、毎日そういう生活を送っていたのだ。
1週間前、久しぶりに家族で銭湯に行くことになった。
何年ぶりだろうか。
母親と久しぶりに一緒にお風呂に入った。
二人とも、手足は痩せているのに
ウエストだけぽっこりと出ている体型で、
「遺伝なんだね」と笑いあった。
久しぶりに、母親と一緒に笑った。
■川元弓子
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